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政治不信の要因は?(派閥解消と小選挙区制度) [政治]

空爆により焼土と化した此の国は、、不戦を誓う憲法の下、平和主義を掲げ、戦う為の外国出兵は認めず、唯、外交と、国民の叡智と努力に依り経済力を蓄え、世界に冠たる平和国家として繁栄の時を迎えた。     其の間、此の国を担って来た政権政党は、内に政見を異にする複数の強力な派閥を抱え、互いに切磋琢磨し、他派閥の優れた政見は積極的に吸収同化し、党全体の政策として国民の賛同を得乍ら政権を維持し盤石な姿にして来た。其れは同時に民主主義の根幹でもある多数決主義の弊害を取り除く賢明な手法であった様にも思う。然し、其の派閥も、強力な権力を持つ様に変り、やがて一部利権と結託し、国全体を思う心を疎かにした為、自然と淘汰され解消へ向かわざるを得ない状態に陥ってしまった。然し、斯様な利権絡みの状態を除けば、強力な政策研究集団であり、人材育成集団でもあり、決して悪とばかりは云い難い面を持っていた。切磋琢磨し、広く国民の要望を収集し、優れた意見を政策に反映する仕組でもあり、特に賛否相半ばする政見等は派閥間の論争でより多くの国民が賛同し得る姿に調整されていた。                                                                         処が、小選挙区制度に変り、同一政党の候補が選挙区内に単数の選挙区が多くなり、派閥間の論争を選挙戦で争わせる機会を失い、党のマニフエスト即候補者の政見の様相を示す姿に変わってしまった。 従って個人の政見や見識で候補者を選ぶ事が困難になり、 政党のマニフエストや個人の人気で選ぶ傾向が強くなった。その結果、議員の劣化に繋がってしまった。此の様な議員を多く抱える政党に於いては、党首は他者の聞く耳を持たず、私の意に反する者は全て反対勢力だ等と嘯き、離党を促す事態まで現れる始末。やがて、党首と意を違える有骨の士は淘汰され、違憲の法案と云えども、党首の命に唯々諾々と応ずる哀れな選良ばかりが増えてしまった。之を衆愚政治と云はずして何をか云はんや!


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コメント 2

majyo

今の自民党はもう昔の自民党ではありませんね。
選挙も小選挙区制になり、党執行部が候補者を決めていますから
自分たちに都合の良い人しか公認しません
単なる採決要員です。
本来なら国民の負託を受けて当選したはずが、バカなトップの言いなりに
ならなければなりません。
農家や商売をやっている方など、支持してくれる人に反するはずです
その昔、派閥の弊害が言われました。書かれているように利権がらみが多くなったからですが、
そこには意見の違いを越えて切磋琢磨があったと思います。

かつての派閥の領袖たちが、今は警告を発しています。このままではと。
しかし、聞く耳持たないようです
メディアも掌握し まさに衆愚政治他なりません。

by majyo (2016-01-19 15:56) 

lamer

利権絡みを除けば・・・
否、これが政治の腐敗を招いたのではないでしょうか。
これを除く事は出来ません。
政財官の利害関係で成り立っているのが現在までの自民党政権だと
思います。
by lamer (2016-01-19 17:27) 

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