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何故・MMTが注目を浴びるか? [政治経済]

MMTに異論を唱える者の中には、経済学の分野で主流派と見做され、社会的にも認められた地位にある学者が多い。そして、彼等は政府の財政操作に就いても指導的な役割を担ってきた。予算編成に際しては、常に健全財政を主張し、プライマリーバランスを重視し、財政赤字の拡大を否定する見解の持ち主でもある。政府は彼等の意見に従い、予算を編成し運営する努力を試みて来た。然し、景気は依然デフレ状態から脱脚出来ぬ状態が続き、止むを得ず政府は赤字国債を発行し、其の場凌ぎの予算編成をし、財政赤字を積み重ねて来た。其の累計は遂に一千兆円を上回り、先進国中最悪の状況に達している。遡って見れば、其の原因は、リーマン・ショックに始まる世界規模の景気低迷・デフレ状況下、前述学者達の言に従い、財政再建を念頭にPBゼロ予算編成を目標に掲げ、出費を抑え、緊縮予算を積み重ねて来た結果で有る。然るに、政府は其の後も、PBゼロ予算編成に財政再建の望みを託し、目標達成の時期まで設定し、努力を重ねた。然し、其の結果、現在の財政赤字の累計は1116兆円を上廻り、既にPBゼロ予算編成は「夢のまた夢」と帰し、諦めざるを得ぬ状況に至ってしまった。 斯様な状況下、自由民主党の一部議員の間には、与党議員として、其の責任を痛切に感じ、従来の非を認め、現状の早期回復を期し「一時の財政赤字は容認するMMTに解決策を求め」盛んに勉学、努力研鑽している。之は正に与党議員としての有るべき姿であろう。政府を主導する立場の学者は勿論の事であるが、各大臣及び担当役所の幹部職員も、是非、之を見習い、更なる努力研鑽の上、嘗ての「経済大国・美しい国ニッポン」を取り戻して戴きたい。 DSC00005.JPG  DSC00018.JPG  DSC00007.JPG DSC00078.JPG                         
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ネット販売の見えざる手(アダムスムス) [政治経済]

先日は、MMT及び日銀の程よいインフレ率2%等少々戯言を並べましたが・今回は、嘗て私達が学んだ18世紀の経済学者アダムスミスは、著書「国富論」(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations.)で自由な市場取引を通じて決定した価格を「神の見えざる手invisible hand」に依って決められた価格と称し、之が最も公正で適正な価格であると述べています。 然し、此の「見えざる手・インビジブル・ハンド」が実際に作用するには・参加者が無数に有り、然も、取引される物や情報を参加者全員が共有出来る事が不可欠な条件で、個人の情報収集能力に差異や限界があれば、「見えざる手」は作用せず、売り手に有利な状態となり、価格は下がり難い状況になります。どちらかと云えば、従来は此の様な状態でありました。・・・ 処が、現在はインターネットが急激に普及し、個人の情報収集能力の差異や限界は殆ど無いに等しく、細部に至る迄ネットの情報は誰もが共有出来、適正な価格が瞬時に多くの消費者に伝わる、デジタル社会です。実際、私達は欲しい品物や航空券、ホテルの宿泊券、或いはスポーツや芝居の入場券等を購入する際には、ネットで価格をチェックし、求めるのが普通になっています。売る側も又、需要や在庫或いは商品の状況に応じ、頻繁に価格を変え購入者に提供するダイナミック・プライシングが一般的になりました。・・・ 此の変化が「見えざる手」の作用を実現させる事に大きく貢献し、最近の市場はアダムスミスが提唱した価格形成メカニズムが実現し易い状況になっています。・・・ 此の様な状態は、一般的に消費者、即ち買い手に有利な状態であり、商品の価格は下落し易い状況であると云われています。・・・ 此の様な状況の中、先進国の多くの中央銀行では未だにインフレ目標を掲げて金融政策を運営しています。日銀も、同様に未だに2%のインフレ目標を堅持し、更なる金融緩和とマイナス金利政策を続けています。其の効果か、我が国では2016年第4四半期以降「需要が供給を上回り」需給格差は拡大傾向に有ります。当然物価は上昇する筈です。然し、物価が上昇基調に転じる兆候は依然見えて参りません。之は、ネット販売が普及し・「見えざる手」が作用し・価格低下圧力が掛かり・インフレが抑え込まれているからではないでしょうか?・・・ 此の様にネットを通じ効率的な価格設定が促されているとすれば、現在の日銀の政策では期待する物価上昇率2%の「程よいインフレ」状況にする事は困難で有りましょう。原点に立ち返り、目標値のみならず、政策自体再考をせねば課題の達成は難しいのでは・・・ P1000676.JPG P1000674.JPG P1000719.JPG (註)ダイナミック・プライシング(Dynamic Pricing)とは、同一の商品やサービスの価格を需要と供給の状況に合わせて変動させる価格戦略。動的価格設定や変動料金制ともいう。 ダイナミック・プライシングの身近な例では、スーパーマーケットで閉店時間が迫るに従って、野菜、総菜、魚介類などの生鮮食料品を割り引きして販売する例がある。
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7月4日南信バス旅行 [旅行]

今回は、旅行会社のツアーを利用し、何時ものグループで、南信は木曽方面に旅をしました。 先ず、御嶽山はゴンドラで終点駅まで登り、2150m付近の「しらびその小路」を散歩し、頂を仰ぎ前回の噴火で帰らぬ人となった方々のご冥福を祈りました。あいにくの天候で視界は不良、気温もC16°とやや肌寒い感じでしたが、数年前の旅行時に、遥か馬籠宿から仰ぎ見た念願の霊峰に身を運ぶ事が叶い満足致しました。 翌日は木曽檜で有名な「赤沢自然休養林」で、独特の木製切符を求め、嘗ては檜材運搬に使っていたトロッコ列車で、此の森の歴史を語る車内放送に耳を傾け、終点駅迄参りました。其処からは森の中に作られた「ふれあいの道」を散策し、木々の精気フィトンチットを浴びる森林浴で活力を取り戻し、急斜面を下る急流に目を奪われ略30分始発駅迄歩きました。 午後は旅行会社が手配してくれた地元のおばちゃん達の手作り弁当を車中で頬張り、遠路弁天港迄足を延ばし、救命胴衣の装着方法を教わり、小型バスに分乗して上流の市田港迄行き、先日の雨で増水した天龍川の舟下りを約30分に亘り楽しみました。 P1000663.JPGP1000722.JPGP1000721.JPGP1000698.JPGP1000718.JPGP1000731.JPGhref="/_images/blog/_3e0/little-bird/P1000737-850fd.JPG" target="_blank">P1000737.JPGP1000748.JPG

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程よいインフレで景気拡大を・・・ [政治経済]

 vcm_s_kf_repr_832x624.jpg 政府が国債を発行し,銀行に引き取らせる。銀行は国債の額面金額を政府口座に記裁する。此の行為がMMTに云われる国債は借用書であり、貨幣は負債である論拠です。之で政府は口座に記載された資金を利用し税収に係りなく予算編成が可能になる。更に、日銀は景気判断をしつつ適量(景気が順調に上昇するであろう程よいインフレ目標の物価上昇率2%になる程度)の国債を印刷局で印刷した紙幣で銀行から買い取る。之等全ての行為が金融緩和要因であり、政府に内需拡大策さえあれば、程よいインフレ(物価上昇率2%)の実現も可能であった。然し、トリクルダウンを期待する政府は大企業中心の外需頼りの輸出重視策であり、双方の思惑に齟齬が生じ、計画は順調に推移してはいなかった。処が、此処へ来て、世界の2大消費国がいがみ合い、其の影響が各国の景気低迷に繋がる状況に変化した。平常時ならば、外需頼りの輸出中心策が必ずしも悪いとばかりは言えないが、此の様な非常時には、状況に即応してタイミング良く内需拡大政策に転換する事が必要である。確実な需要の見える社会保障関連の事業をより充実させ、老後に安定、安心の出来る社会の実現を目指す政策に切り替え、国内の購買意欲を昂進させ、先の金融緩和と相まった内需拡大を図り、早急に程よいインフレ状況(2%の物価上昇)を実現させる事が更なる需要に繋がり景気を上昇させる。
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