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周恩来首相の英断と歴代首相の思い [政治]

数年前、瀋陽の「9.18歴史博物館」に訪れました。此処は柳条湖事件の60周年を記念して建設され、1997年に更に増築を始め、1999年8月18日に漸く正式にオープンした江沢民主席が「愛国教育」を目的に作った大へん立派な博物館です。
入口には1931年9月18日、日本軍が此の地で満洲鉄道を爆破し、中国の仕業として満州の占領を開始する口実を作った柳条湖事件の起きた場所です。其の後、日本軍は多くの残虐行為を繰り返し中国国民を大変苦しめました。此の悔しい史実を中国国民は忘れる事が無い様に、此の地に博物館を建設した云々とありました。私達が教育を受けた内容とは異なるが、其れを信じる多くの中国の国民がある事も事実です。                                  勝てば官軍負ければ何とやら…何時まで経っても我が国はあの大戦では敗戦国です相手の嫌がる事をし、言い争っても何ら建設的な成果は得られません。それよりも謝罪及び反省の言葉が無くては未来への道が拓けぬのであれば、史実がどうであれ、敗戦国の首相として何年たっても幾度でも謝罪及び反省の意を顕す位の度量があっても宜しいのではないか。

周恩来首相は「日中戦争を引き起こしたのは日本の一部軍部の仕業で、日本国民も、亦、中国の国民と同様に被害者である。日本国民には何の罪もない」と述べ、何ら賠償も請求せず、田中首相と日中平和友好条約の締結に踏み切り、両国の未来の発展に向け舵を切ったのです。此の含蓄ある言行を無駄にする事の無い様にしたいものです。村山首相を始め代々の首相も此の行為を大切に思い、両国の友好関係を損なわぬ努力を続けて参りました。戦後70周年にして代々首相の努力を瓦解させる事の無い様に願いたい。

ドイツでは先の大戦のホロコーストを始めとする残虐行為はナチスドイツの独裁者ヒットラーの仕業でドイツ国民も又被害者である旨、自ら表明してイスラエルを始めフランス他の諸国を納得させています。






 


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