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危機は皆で支え合い乗り越えよう [福祉]

つい先頃まで我が国にも、公的な支援と1割の自己負担だけで障害者が生きて行ける福祉社会が到来した様に思って居りました。        

処が、バブルが消え、少子高齢化の波が急速に押し寄せ,900兆円にも達する赤字国債を抱える国になってしまいました。其の上,不景気は長引き,税収が乏しく、国家予算の略半額は更なる赤字国債に頼る有様です。社会保障費は毎年1兆2千億円ずつ増加しています。医療、介護、等の社会保険も制度内のバランスシートは赤字続きです。最早、社会保障を税や社会保険だけで支え切れる状態では有りません。止むを得ず、政府は「新しい公共」を提唱し、公的に支えきれない社会保障の一端を民間のコミュニティやボランティア等慈善団体に補って貰おうと画策して居ります。 

其の様な折、未曽有の大災害です。此の危機に際し、国内は勿論、世界中から救援の手が差しのべられています。然し、ニュースにこそあまり取り上げられては居りませんが,罹災地の障害者の中には、、家や施設を地震や津波に破壊され、家族や支援者が亡くなったり、行方不明になったりして生きて行く事が出来ない方が多勢居ります。行政の救援にも限界が有ります。

此の様な時には私達も、唯、行政の指示や支援を待つばかりでは無く、自助努力を重ねる事は勿論ですが、罹災地の吾が子等と同じ重い障害を持つ子供や其の家族や施設に、出来る範囲の協力を申し出るべきと思います。同じ障害を持つ子の親や兄弟でなければ解らない悩みや苦労が沢山あります。私達ならば其れがよく解る筈です。どの様な環境にあっても、例え津波に呑み込まれ、命が危うくなる瞬間でさえ、吾が子は無事か?と思うと同時に、若し命が有るならば、路頭に迷わせる事だけは避けたいと願うのが親心です。之は正に私達の願いそのものです。命が絶たれる前に、否、年老いて動けなくなる前に、「吾が子が安心して生涯を全う出来る仕組を整える事」こそが私達の念願であり、共にやって来た亡き親達の魂の叫びでもあります。


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